オフィスを移転する際に基本的な考察ポイントについて（その7） | トップクォーター株式会社

2019年09月27日　オフィスを移転する際に基本的な考察ポイントについて（その7）

当コラムにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。
私は、これまで賃貸オフィス（貸事務所）や物販・飲食店舗、倉庫・作業場・工場等の事業用物件を専門に、
約30年間仲介業務を行わせて頂いております、トップクォーター株式会社の野崎と申します。
当コラムにお立ち寄りの移転検討中のお客様に対して、私がこれまで経験し培ってきたノウハウを、
オフィス移転考察の軸となるポイントや、物件選定のポイント等を中心に、
記事を掲載出来ればと考えております。

事業用物件をお探しであれば、ぜひお気軽に弊社へお問い合わせ下さい！
誠意と熱意と情熱をもって、対応させて頂きます。

本日のコラムは、建物の光回線について、混同されているお客様が多く見受けられるため、
少し詳しく掘り下げてみたいと思います。

今やビジネスシーンにおいて、インターネット環境が必須となっております。
取引先と取り交わされる電子メールの送受信や、自社サイトからホームページを通じて、
企業ポリシーや自社商品の情報発信でしたり、弊社もこの様なコラム記事を掲載することで、
お客様からの関心を集めようと、日々努力している一企業でございます。

今や全ての賃貸ビルにおいて、光回線が１本も通っていない物件は無くなってきており、
ほとんどのビルで【光ファイバー◎】という広告を目にすることが多いと思いますが、
このときに注意することがございます。

それは【どのキャリアの光回線が開通しているのか？】ということです。

例えば具体的な例で言うと、ＮＴＴが提供する【フレッツ光】を他フロアで利用されている方がおられ、
既にその建物へ引き込み済みとし、この場合は広告上【光ファイバー開通済】となります。
（※基本的にそのビルに回線契約者がいない場合は、キャリア各社は建物へ事前に引き込んでくれません）

この場合において、お客様が仮に【ゆうせんブロードバンド】の光回線を利用したい場合、
既存開通済のキャリアが異なるため、引き込み済みのフレッツ光の回線は利用出来ず、
新たに建物へゆうせんブロードバンド社用の光回線を引き込む必要がございます。

この場合は、通常の流れであれば、利用したいキャリアの工事会社が事前調査として現地を訪れ、
どの様なルートで、建物やお客様のフロアまで光回線を引き込んで行くのか？調査が必要になります。
この引き込み調査が割と日数を要し、申込みから通常で３週間、繁忙期であれば１ヶ月以上、
この事前調査の実施を待つことになります。
（既存線であれば、前回開通した時のデータがあるため、この調査はほぼ必要ありません。）

当然ながら、事前調査の結果、建物の構造上や配管スペース、または道路付の問題で引き込み不可という
調査結果もありえます。（どんなキャリアであっても、必ず通せるとは限りません）

今は使用する部品の品質が上がり、ケーブルそのものもが進化して、少しくらいの曲がりであれば、
通せるようになりましたが、【光は直線で進む】性質ですので、基本的に曲げて引き込む
ことが出来ませんし、そのような無理が影響して、回線速度に影響が及ぶことがありえるため、
そのような場合は引き込み不可となり、利用することが出来ません。

またひかり電話の通話料面で、本店と支店でキャリアを揃えるということが発生するため、
割とこの問題は頻繁に発生する問題です。
いわゆる、本店と支店間で通話する場合は、ほとんどが市外通話になることが多いので、
普通に通話したのであれば、通話料がバカにならなくなるので，同一キャリアに合わせる事で、
光電話であれば通話料が無料となり、コストカットにダイレクトに直結します。

これまで私の経験則で申し上げるとしたら、関東地方であればNTT東日本が提供する
フレッツシリーズ、関西エリアであればゆうせんブロードバンドの利用者が多いキャリアですので、
それぞれ利用したいキャリアが。メジャーでないエリアでの利用を検討している場合は、
移転物件を検討する上で、この点も合わせて確認されておくことオススメ致します。

また間違いない選択としては、既にそのキャリアが引き込まれていれば、ほぼ間違いなく利用出来るので、
特定のキャリアでの利用がマスト要件であれば、そのキャリアが開通している物件を候補に
ピックアップするという場面もあり得ると思います。

当コラムがお客様にとって、良い物件を見つけるための１つのきっかけになれば幸いです。

ご一読ありがとうございました。
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それではご贔屓のほど、よろしくお願い申し上げます。